GEN-ON Channel
あちこちに刺激が落ちている
GEN-ON Channel は、ドイツ、日本在住の現代音楽と古楽を専門とする若手演奏家・研究者の 3 人、松崎ゆり、溝淵加奈枝、菅沼起一によるグループであり、2023 年に結成された。アルス・スブティリオルや新しい複雑性、領域横断的創作や即興演奏を始めとする各メンバーの専門分野における最前線の情報をメンバー間で共有およびアップデートしながら、その成果を各地のコンサートやワークショップ、同世代の作曲家とのコラボレーションといった多種多様な形態で提案していくことを目的に設立された。また、メンバー自身が新しい楽器やレパートリーへの挑戦、資料調査、編曲、キュレーション、プロジェクトごとの招聘メンバーとのコラボレーションといった活動に 積極的に取り組むことにより、古楽と現代音楽の両分野における音楽家の新しい在り方を提案することを長期的目標としている。

Member
松崎ゆり/Yuri Matsuzaki
フルート/Flute
神 奈 川 県 出 ⾝ 。 東 京 藝 術 ⼤ 学 卒 業 後、DAAD、⽂化庁、STIBET 博⼠プログラムより奨学⾦を得て渡独、ライプツィヒ⾳⼤
修⼠課程及び国家演奏家資格課程を⾸席で卒業。アンサンブル・モデルン・アカデミー修了。これまでにカールスルーエ国際現代⾳楽コ
ンクールなどにて最⾼位を受賞し、ガウデアムス国際現代⾳楽週間 (オランダ)、キエフ現代⾳楽週間 (ウクライナ)、パリ・イル
カム ManiFeste、ワルシャワ・ルトスワフスキ現代⾳楽祭 (ポーランド)、ヴィッテン現代室内楽⾳楽祭、ケルン ACHT BRÜCKE、ダルムシュタット夏季現代⾳楽講習会、ドレスデン・ヘレラウ現代⾳楽週間など、ヨーロッパ各地の現代⾳楽祭に出演。これまでにアンサンブル・モデルンのもと、ベアート・フラー、インゴ・メッツマッハー、ケント・ナガノ、エミリオ・ポマリコなどと共演。Wergo より CD 「Franz Martin Olbrisch „craquele“」 が発売されるなど、参加録⾳多数。現在はドレスデン⾳⼤修⼠課程現代⾳楽科講師を務め、ライプツィヒ⼤学、ニュルンベルク⾳⼤、リスボン⾳⼤、キエフ⾳楽院、中国・⻄安⾳楽院など、ドイツ国内外にて現代⾳楽作品の演奏解釈(主にブライアン・ファーニホウ解釈と現代⾳楽奏法)について講義やマスタークラスを⾏っている。後進の指導にも尽⼒し、これまでにアンサンブル・モデルン・アカデミー、フランクフルト⾳⼤、ライプツィヒ⾳⼤、ドレスデン⾳⼤、カッセル⼤学などに⽣徒を輩出し、チェコ・リトヴィノフ国際管楽器コンクールにおいては最優秀指導者賞を受賞。また、ライプツィヒ「Contemporary Insights e.V」、ワルシャワ・ルトスワフスキ協会チェインアンサンブルメンバーとして、企画から演奏まで、現代⾳楽の多岐に携わっている。今年秋よりグラーツ芸術⼤学とチューリッヒ芸術⼤学の共同博⼠課程にてブライアン・ファーニホウの演奏研究を始める。 今年 10 ⽉にはグラーツのフェスティバル 「ARTikuration」にて、ファーニホウの《Carceri dʻInvenzione 2c》オーストリア初演を⾏う。さらに今年 11 ⽉ 24 ⽇、ライプツィヒ・グリーグ協会にて、ペータース社協⼒のもとファーニホウのフルート作品全曲演奏会を開催。

菅沼起一/Kiichi Suganuma
リコーダー/Recorder
京都市出⾝。東京藝術⼤学⾳楽学部古楽科(リコーダー)を経て、同
⼤学院修⼠課程(⾳楽学)を修了。⼤学院アカンサス⾳楽賞受賞。同
⼤学院博⼠課程(⾳楽学)在籍中、⽇本学術振興会特別研究員(DC1)を務める。2018 年よりスイスに留学。バーゼル・スコラ・カントルム(スイス)⾳楽理論科を経て、フライブルク⾳楽⼤学(ドイツ)との共同博⼠課程を最⾼点(Summa cum laude)で合格。博⼠号を取得し2023 年夏に完全帰国。スコラ・カントルムで記譜法の授業を担当するほか、ルドルフ・ルッツ指揮 J. S. バッハ財団によるバッハのカンタータ演奏会シリーズに参加するなど、リコーダー演奏と⾳楽学研究の⼆⾜の草鞋を履いた活動を⾏なっている。 2019〜20 年度ローム・ミュージック・ファンデーション奨学⽣。2021 年度第 12 回⽇本学術振興会育志賞受賞。 2024 年度より京都⼤学にて博⼠研究員(⽇本学術振興会特別研究員 PD) 、洗⾜学園⾳楽⼤学⾮常勤講師、ピティナ⾳楽研究所協⼒研究員。中世⾳楽から劇伴、新作初演まで、リコーダーの持つ広いレパートリーを網羅する演奏活動のほか、研究者として得た新しい視点を⽤いた演奏会や古楽と現代⾳楽を融合させたアート企画のプロデュース・キュレーションを⾏う。

溝淵加奈枝/Kanae Mizobuchi
声楽家/ソプラノ
⾹川県⾼松市出⾝。国⽴⾳楽⼤学演奏学科声楽専修修了後、ストラスブール地⽅⾳楽院 (フランス) にて DEM 及び spécialisations課程を満場⼀致のトレ・ビアンを得て修了。さらにシュトゥットガルト⾳楽・演劇⼤学現代⾳楽科(ドイツ)にて修⼠号を最優秀の成績を得て卒業。奨学⽣としてこれまでにロワイヨモン財団「新 し い 声 」 講 習 会 、 ブ リ テ ン= ピ ア ー ズ 財 団 CAPPA 、ircam/Manifeste Academy、Medici Archive Project などに参加。その後は現代⾳楽のソリストとしTransmediale、festival au Son 、 Budapest Music Center に 招 聘 さ れ 、 Ensemble Linea,ensemble Regards, UMZE ensemble と共演している。また Schola Heidelberg およびPHØNIX16 のメンバーとしてメルツムジーク⾳楽祭、ドナウエッシンゲン⾳楽祭、ハイデルベルクの春、サントリーホール・サマーフェスティバルなど各地のフェスティバル・コンサートに招聘され、その様⼦は SWR2, WDR"Musik der Zeit", Deutschlandfunk などで放送された。またイギリス・ダーラム⼤学および Delian Academy for New Music ではゲスト講師としてレクチャーを⾏った。NPO 法⼈ con-tra culture 副理事⻑および⽇仏現代⾳楽協会会員。近年は即興演奏や創作、フェスティバルキュレーションなど演奏のみに留まらない幅広い活動を展開している。情報科学芸術大学院大学博士後期課程に在学し、メレディス・モンクおよび領域横断的創作における無時間性の研究を行っている。
